結論から言うと、無いよりあった方がいいですが、
最初から答えをガチガチに決める必要がありません。
サイト運営にゴールはそもそも無く、ひとつのゴール【サイトオープン】に向かうにあたり、
サイト規模が大きく、プロジェクトに携わるメンバーが多くなる場合、
サイト設計の共有・仕事効率化・伝達ミス防止を目的に【作業進捗表】を用意する、
この作業進捗表を【コンテンツマトリクス】と言います。
サイトデザインの骨組みを大まかに示す設計図【ワイヤーフレーム】もコンテンツマトリクスの一部と考えられますが、
プロジェクト窓口担当が作り込みすぎたワイヤーフレーム(それだけでイメージが湧いてしまうもの)が
クライアントやWEBデザインの直接担当に渡ってしまうと、
実際のデザイン進行の妨げになったり、クライアントからのクレームの源となる場合があります。
サイト構築作業を細分化・分業化すればするほど、
工数・時間・人件費も増え、
サイト構築に関わる人間が増えるほど、サイト内容の理解レベルに差が生まれ、
仕事に対する考え方(責任を全うする人は問題ないんですが)もそれぞれで…
【ワイヤーフレーム】をデザインの理想形とせず、
トラブル回避のために、サイトデザインするための材料や指針を確認することの方が重要です。
10ページ未満の小規模サイトでは、
わざわざワイヤーフレーム作成するのは余計な時間と工数プラスなので最低限、以下項目をチェック。
サイト制作予算
ロゴデータの有無
サイトテキストの有無
写真支給の有無・有料素材の予算
コーポレートカラー・イメージカラー
デザインのテイストや方向性
参考になる他サイトや競合サイト
サイトの目的
ターゲットとするユーザー
現状の問題点(リニューアルの場合)
上記チェック項目以外、細部設計構築資料として必要であればまとめる
↓
●コンテンツマトリクスの項目(例)
※エクセル管理が面倒なら、メモ書きでかまいません。
ページ名と階層
ページ名はタイトルタグに使われることが大半で、SEOワードにも関わります。
多階層構造にしていく場合は、階層構造がわかるように、作業進捗を記号や色分けで明記。
コンテンツ概要
各ページごとに、どんなコンテンツを掲載するのか概要・説明テキストを明記。
テキスト素材のリライト・編集
クライアントから提供された【元テキスト】を残しておきましょう。
テキスト素材提供がない場合は、別途原稿編集作業が必要なので、
その原稿元になる、仮原稿URL・ブログ記事等を明記。
制作優先度
サイト規模が大きいほど、制作ページの優先順位を考える必要あり。
更新有無
CMSを使っている場合は、どの部分が修正更新なのか、できるだけ明記。(更新内容の全ては面倒なので、更新日時だけでも)
ファイル名称
新規サイト制作の場合は、必要なし。
サイトリニューアルの場合は、元のURLを明記。
※元のURLを残すとインデックス数・SEO効果が維持できます。極力URL変更はしないように。
リダイレクトの有無
ファイル名称やディレクトリ構造に変更で既存URLと異なるURLになる場合、リダイレクト処理が必要です。
どのページにリダイレクトが必要になるのか、ひと目で分かるように明記。
外部リンク・連携の有無
どのページで外部連携を行うか明記。
削除コンテンツ
削除するコンテンツ・ページがあれば、URLと、削除した内容と削除日時をメモ。
サイト管理者の権限情報
サイト運用に複数人が関わる場合、
管理者名と【管理者権限・編集者権限】等の明記。
画像元・参考資料
デザインやコンテンツの元画像・参考資料等のURLや保存場所・フォルダ名等の明記。
WEB制作のプロとして、過去の事例による経験を元に、
クライアントと話し合い、サイトの評判や集客を上げるアイデアを
共に詰めることが出来れば信頼関係が深まります。
しっかりとしたヒアリングはお互いを尊重し、
気持ちのいい仕事とするため・いいWEBサイトするために不可欠です。